肺区域について
吸入した空気は、上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)から声帯をとおり、気管に入ります。気管は、左右の主気管支に分岐します。主気管支は、葉気管支に分岐します。葉気管支は区域気管支に分岐し、さらに亜区域気管支に分岐します。合計23回分岐すると、最後は呼吸終末気管支が分かれて肺胞になって終わります。
肺葉は、右は3葉(上、中、下)、左は2葉(上、下)に分かれています。右肺は、上葉は3区域、中葉は2区域、下葉は5区域の合計10区域からなります。左肺は、上葉は4区域、下葉は4区域からなります。
右と左の違い
左はS1とS2が一つの区域のS1+2になっていること
S7がないことです。
気管支体操
気管支体操の動画を見てください。体を動かすと、覚えやすいです。右をしっかりと覚えて、気管支の分岐の方向をしっかりとおぼてください。(この動画では、B4の分岐はもう少し右斜め前方ですね・・・)
肺切除の限界
肺葉切除を行なった後の、予測呼吸機能を計算し、安全に手術を行うことができるかどうか、手術の前に検討します。
肺区域は、右10区域、左8区域、合計して18区域ありますが、肺区域の体積としては、左 S1+2は2区域分と考えます。したがって、右10区域、左9区域と考えます。

肺癌の標準手術は、肺葉切除+リンパ節郭清です。肺葉切除を行ったあとの予測肺機能を、各肺葉の区域の数に比例すると仮定して計算します。
例えば、右上葉切除であれば、3区域切除となるので、術前の肺活量、1秒量に(19-3) / 19をかければ良いです。
術前の肺機能検査で、VC = 2.00 L, FVC = 1.90 L, FEV1 = 1.80 Lであれば、
ppoVC =2.00x16/19 = 1.68 L
ppoFEV1 = 1.8x16/19= 1.52 L
(ppo: predictive postoperative)
ppoFEV1% = 1.8/1.9 x 16/19 = 78.8%になります。
術後予測1秒率(ppoFEV1%)が40%以上であれば標準リスクと判断しています。




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